2016年05月31日 |

また、「システムバス」の一部の製品で起きた二桁以上の増加幅は、訪日する外国人の増加やオリンピック特需などで、市場の需要構造の変化が数字に現れた可能性などが考えられる。
この推測と関係している可能性が高いのが『出荷別・ホテル+その他』の動向だ。合計では18・3%増だが、『ホテル』だけでみると2万9591台で、14年度比65・3%増と大幅な増加になっている。
「『用途区分別・ワンルーム』と『同・シャワーユニット』も、ホテルなどの宿泊施設が需要先に含まれている。リフォーム向けの出荷も含め、宿泊施設関係の需要の盛り上がりが、これら製品の出荷を後押しした可能性がある」(関係者)。
「単体浴槽」はタイル張りなどの浴室を持つ既存住宅のリフォームが主な市場だ。減少の背景には、古い住宅の除却の進展や居住者の高齢化によるリフォーム需要の減少などがあるとみられる。