一般社団法人日本ウッドデザイン協会は8日、東京ビッグサイトで同日開催された「エコプロ2021」の会場で協会設立会見を行った。
会見では協会として今後取り組む事業を説明したほか、執行部を構成する隈研吾会長と全4人の副会長がそれぞれあいさつし、協会運営の抱負を述べた。
隈研吾会長(建築家)、奥和登副会長(農林中央金庫代表理事理事長)、市川晃副会長(住友林業代表取締役会長)、佐々木正人副会長(竹中工務店取締役社長)、吉田淳一副会長(三菱地所代表執行役執行役社長)のそれぞれのあいさつは次の通り。
【隈研吾会長 〝木〟をシステムとしてもデザイン】
ウッドデザイン協会はコロナ後の日本において、非常に重要な役割を果たしていくのではないかと思っている。
この協会のユニークなところの一つは、デザインというものの概念を拡張して、その及ぶところを自然までを含めた領域に再定義していることだと思う。物としてだけのデザインではなく、全体のシステムをデザインするにあたり、木というものを中心に考えられることが、この協会の原点だと思っている。
そのようにデザインを再定義することで、さまざまな業種・職種の方が、このウッドデザイン協会に参加している。
本日の出席メンバーをみても、日本を代表する方々に参加していただいており、この木というものが、非常に大きなプラットフォームを作る力があるということを改めて感じている。
これからの地球環境全体を、このウッドデザインということを切り口にして考えていくような、ここで新しいプラットフォームができたと思っている。
これからさらに多くの方たち、多くの企業、団体に参加していただくことによって、このウッドデザイン協会が日本、あるいは世界の新しい流れをつくるムーブメントになっていくことを願っている。