【夏季特集2017】全館空調で快適な住生活に

それによって夏場の熱中症、冬場のヒートショックなどを予防することができる。また外気から取り入れた空気は、フィルターユニットで花粉や粉塵(PM2・5)などの侵入をシャットアウトするため、ハウスダストなどのアレルギーにも効果を発揮する。

YUCACOシステムを導入する、120平方メートル程度の住宅の初期コストは約100万円程度。年間の冷暖房・換気の運転コストは5万~6万円程度に抑えることが目標という。

「冬場は20度、夏場は28度程度で設定してもらい、季節の良い時は換気も兼ねている送風だけでもよい」(藤林次長)という。

(1)建物の高気密・高断熱(2)高効率なエアコン(3)高効率な小型ファン――の3つを組み合わせて省エネルギーで快適な空調システムを目指すYUCACOシステムの今後に注目される。

パッシブエアコンとドミノ住宅の組み合わせ=増木工業

埼玉県新座市に本拠を置く増木工業(増田敏政社長)は2016年2月からOMソーラー社製の全館空調システムである「パッシブエアコン」を導入した。これまで6棟で同システムを導入している。

導入のきっかけは、前年の冬に初めてパッシブエアコンを採用した工務店の現場を見学したことだった。スタッフは「真冬だというのに室内で寒さを感じなかった」という。1年後には同社の分譲住宅4棟で導入した。

同社は木造ドミノ住宅を採用している。パッシブエアコンの場合、暖気を一度床下に落とすため、基礎の立ち上がり部分が多い住宅だと、床下の温度が一定にならない。ドミノ住宅の場合、基礎の立ち上がりが少なく、外周面で耐力をとっているため、パッシブエアコンには適しているのだ。

2017年07月13日付4面から抜粋
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2018年12月25日 住宅産業新聞社 編集部

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