2×4協会、高齢者福祉施設設計で手引書=相次ぎ公共対応施策

(社)日本ツーバイフォー建築協会(生江隆之会長)は4月16日、2×4による高齢者福祉施設の市場開拓を本格化させる目的で、カナダ林産業審議会と協力し「ツーバイフォー工法による高齢者福祉施設のすすめ 計画・設計の手引」を発刊した。

協会は1日、2×4による2階建て庁舎設計図書例および床・天井根太のスパン表も発行している。静岡支部と19日に行った公共建築物需要開発セミナーについても、要請があれば他の地域で開催する体制を整えており、公共建築需要のキャッチアップの準備に役立ててもらいたい考え。一連の刊行物発行とセミナー実施は、市町村レベルの自治体でも進み始めた公共建築物木材利用促進法の基本方針策定に伴う、非住宅分野における木造建築の需要増を見越しての対応だ。

2×4の高齢者福祉施設の施工実績をみると、協会が過去7年間に発行した耐火認定書約60件のうち約7割が直近2年間で占められるなど、従来はS造・RC造が寡占状態だった高齢者福祉施設分野で既に木造需要が顕在化している。この背景について協会では、木造建築の居住性や、減価償却年数の短さによる資金繰り面での優位性があるとみている。

2012年4月26日付け3面から記事の一部を抜粋
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2018年12月25日 住宅産業新聞社 編集部

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