【トレンドナビ】三井ホームの木造マンション=市販品使い実棟建設、他企業の新規参入に期待

三井ホーム(東京都新宿区、池田明社長)は、木造中層集合住宅・木造マンションの国内普及に本腰を入れる。

東京・稲城に建設中の木造マンションは、調達しやすい2×4の規格材や市販の釘などを構造材に採用しており、大がかりな生産設備や特別な施工技術を持たない地域の建設会社でも建築できるという可能性を示した。

「木造マンションという新領域を国内に普及・浸透させるには1社だけでは難しい」(三井ホーム)との想いから、木造マンションに関心を持つ事業者の参入を期待する。

同社は7日、報道関係者向けの木造マンション構造見学会を開催した。5階建て・総戸数51戸の建物は、2~5階に木造枠組壁工法を採用した。石こうボードや壁紙を施工する前の、木の構造材がむき出しになった貴重な状態の建物だ。

見学会では、木造の弱点でもある「音」の問題を解消する独自工法や、3階分の建物重量を支える超高強度の耐力壁などの新技術をアピールした。

共用部の床や天井などは、市販の2×4製材を繊維方向が平行になるように横に並べて、釘打ち固定したNLT(ネイル・ラミネイテッド・ティンバー)を採用した。国内の中大規模木造建築で普及しているCLTは、木材を接着加工する製造設備が必要だが、NLTは一般的な釘打機があれば誰でも製作できるという。

また、製材をずらして固定すれば曲面デザインが実現できる、短い製材を継ぎ足すことで大スパンにも対応できるなど、意匠性・自由度の高さも強みだ。

2021年07月15日付2面から抜粋
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2018年12月25日 住宅産業新聞社 編集部

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