
広島県を主な商圏として木材、住宅、リフォーム、リノベーション、メンテナンスの5つの事業会社を擁するヤマネホールディングス(広島県広島市、山根誠一郎社長)は7月、オラクルのクラウドサービスを採用し、デジタルデータを活用した営業改革を実施した。それまでグループ各社がそれぞれ異なる顧客管理システムを使っていたが、それをオラクルの「セールスクラウド」に一本化、グループ全体で同じ顧客データを活用できることになり、業務の効率化に加え、情報の共有化により「家というモノではなく、〝ライフタイムバリュー〟というコトを提供する新たな事業を展開する会社になった」(山根社長)。同社はセールスクラウドを生かしつつ、デジタルメディアを利用する住宅の新築や購入に関心のある消費者へのワントゥワンマーケティングの可能性を強める「ソーシャルクラウド」も併せて導入し、木材事業を主軸に積み上げてきた地域密着の会社の歴史とICT(インフォメーション・アンド・コミュニケーション・テクノロジー)を融合させ「木材屋らしい住宅、サービスを提供する」(山根社長)住宅会社を目指す。