2015年05月18日 |
WASC基礎地盤研究所(大阪府茨木市、高森洋代表)は7月をメドに、液状化で不同沈下した四号建築物の復旧工事を容易にする「モードセルアンカーボルト」の販売を首都圏および東海・近畿で始める。モードセルアンカーボルトは基礎と土台を緊結するボルトの長さを可動ナットで調節可能にしたことが特徴で、基礎が不同沈下した際は基礎と土台の間にジャッキを入れ、アンカーボルトを切断することなく土台を揚げることができる。対応可能な基礎沈下量は最大200ミリ。同社の推計によると、同ボルトを採用した基礎が液状化で不同沈下した場合の修復コストは一般的な土台復旧費の約半額で、対応沈下量は被災者生活再建支援金の支給対象となる被害程度のうち「半壊」までをほぼカバーする。同社では3エリアでの販売の反響をみて全国販売を検討する方針だ。