
現在、住設メーカーが子育てが終わったシニア層向けにアピールしている中高級帯のシステムキッチンは宣材資料やカタログなどを見る限り、『カウンター型』および『アイランド型』のイメージ写真が前面に出されている商品がほとんどだ。
調査結果と、こうした製品供給側の現状を考慮すると、過当競争気味ともいえるシニア層向け中高級帯システムキッチン市場で、『独立型』は取り組み次第で商機を拡大できる可能性があるとの見方もできる。
このほか「キッチン家電の中で選定時にこだわりたいものは」に対する全回答(複数回答)のランキングトップ5は、1位「冷蔵庫」(57・8%)、2位「コンロ」(50・8%)、3位「オーブンレンジ・電子レンジ」(46・6%)、4位「炊飯器」(41・3%)、5位「レンジフード」(25・9%)となり、食材の保存・調理に直結する家電が上位を占めた。
他の質問「住宅を購入・リフォームする際キッチンにこだわりたいか」への全回答は、「そう思う」(44・7%)と「ややそう思う」(35・9%)を合わせた約8割がキッチンにこだわりたいと思っている結果となり、その際の重視ポイント(全回答、複数回答)のトップ3は1位「使い勝手」(便利な機能)、2位「手入れ・掃除のしやすさ」、3位「収納性」だった。
また、前述の回答では30歳代以下が、「デザイン性」と「家族の様子が見られる」を他の年齢層より重視する傾向となっている。