2025年07月10日 |
ケイアイスター不動産(埼玉県本庄市、塙圭二社長)は、今年1月から中古住宅の買取再販事業を開始している。
埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県をはじめ、北九州市と仙台市に11店舗を展開しており、「現在は在庫の積み上げ期間として仕入れに特化している」(戦略開発統括の真杉恵美取締役常務執行役員CCO)という。買い取った中古住宅はリフォーム後に再販を行うことで、インフレなどで落ち込んだ住宅購入マインドを喚起させて事業拡大を狙うもの。
今後は3年をめどに100店舗体制とするとともに、分譲住宅事業で培った店舗網とのシナジー効果を発揮させ、良質な中古住宅の提供を目指していく。
同社の2025年3月期決算によると、分譲住宅事業(土地を含む)の販売棟数は8767棟だった。近年の物価高騰の影響もあって住宅価格は右肩上がりにある一方、「所得が上がっているのは首都圏中心であり、地方の新築住宅購入者層には向かい風という状況にある」(真杉CCO)という認識を示している。