2023年04月18日 |
『ケガと弁当は手前持ち』――そんな意識がいまだに残る低層住宅建築業界に意識改革が必要、と警鐘を鳴らす人がいる。芝浦工業大学建築学部建築学科の蟹澤宏剛教授だ。
建設工事従事者安全健康確保推進専門会議や建設業の墜落防止対策の実務者会合、処遇改善協議会などで委員長、座長を務めている。
2024年問題や大工激減、インボイス登録制度の開始、4号特例の見直し等々。業界で山積みとなっている課題への対応は、喫緊に手を付けなければ間に合わない。
このままでは大きな環境変化で利幅の縮小どころか事業継続さえ危ぶまれる。
多くの課題に対し、そしてサステナブルな産業にするために、まとめて解決できるカギは、大工たちの「社員化」だと明言する。