2016年03月24日 |
公共建築物について国が率先して木材利用に取り組むことを示した「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」(2010年施行)に基づき公共建築物の木造化が推進されている中、「木造建築技術先導事業」をベースとした中大規模の木造建築もまた活発化している。今月8、9日に完成見学会が行われた「京都木材会館」(京都府京都市中京区)もその一つ。4階建て純木造の同会館は、構造材に京都産材を100%使用し、地元の設計事務所がプロジェクトを統括して地域工務店が施工した。JBN・全国工務店協会(青木宏之会長)も中大規模木造建築への意欲を強めており、同協会員で従来から非住宅木造建築物の設計を行っている松本設計(東京都国立市)の松本照夫社長は「500~1千平方メートル規模ならば地場工務店で施工できる」とその可能性を指摘している。同会館建築のあり方から、地域工務店が非住宅木造建築物、中大規模木造建築物に携わるには何が必要なのかがみえてくる。