2015年03月18日 |

入浴中の死亡事故は年間約1万7千人という統計がある。この数値は、交通事故による死者数(4611人)の3倍以上にのぼるという。「この数値(入浴中の死者数)は氷山の一角」と指摘する専門家もいる。「死亡事故としてカウントされなかったヒートショックによる家庭内事故は、入浴中の死者数の数倍以上にふくらむのではないか」と警鐘を鳴らす。
実証実験では、室内を暖かく適温に保つことで、ヒートショックが発生しにくくなり、起床から就寝までの血圧変動が少なくなることがわかった。さらに、睡眠の質や精神的健康(WHOの精神健康度調査票)が改善したという別の調査結果もある。
国が定めた省エネルギー基準を満たす住まいなら、温度のバリアフリーを実現する「人に優しい住まい」といえるだろう。
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