暖かい住まいは、人と暮らしに優しい

『住まいを暖かく保つことは、暮らしを快適にするだけでなく「健康」にも良い影響を及ぼす』という研究結果がこのほど発表された(記事を参照)。断熱効果の高い住まいは、心・脳血管疾患などのリスクを高める血圧の変動を小さくする効果があるという。『暖かい住まいは、暮らしにも人にも優しい』ということだ。手すりの設置や段差などを解消する「バリアフリー」の次は、住まいのなかの温度差を減らす「温度のバリアフリー」にも注目してみよう。

「ヒートショック」という言葉を聞いたことはないだろうか。冬場などの外気温が低い時期に、暖房した暖かい部屋から寒い廊下やトイレ、風呂場に行く時など、急激な温度変化によって引き起こされる体の変化のこと。急激な温度変化にさらされた人間は、体温を一定に保つために血管が収縮し、血圧の急上昇や急降下を引き起こす。「ブルブルッ」と体が震えるのは、この生理現象が原因だ。

血圧の変化は、心臓や血管に大きな負担となるほか、脳卒中や心筋梗塞、不整脈、失神などのリスクを高める。

例えばお風呂。寒い脱衣場で収縮した血管は、熱い湯船に浸かると広がり、血圧は一気に下がる。この体の変化で失神してしまい、最悪の場合、湯船で溺れてしまうこともある。

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2018年12月25日 住宅産業新聞社 編集部

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