
東京・京橋のLIXILギャラリーは、3月12日から5月23日の3ヵ月間限定で、ギャラリーの2階に「ぎんざ遊映坐」という名のミニシアターを開館する。入場料は無料。建築家の隈研吾氏監修のもと、映画作家の岡博大氏が4年半以上密着して撮影した隈氏のドキュメンタリー映画を中心に上映する。
同展示会は「クリエイションの未来展」の第3回。日本の建築・美術界を牽引する4人を監修者に迎え、3ヵ月ごとの会期で、独自のテーマで現在進行形の考えを具現化する。
今回の展示会は「岡博大展―ぎんざ遊映坐 映智をよびつぐ―」。隈氏の建築プロセスを記録したドキュメンタリー映画と、東北の伝統職人「気仙大工」棟梁に密着した作品など、約15分の短編作品を上映する。会期中、各作品とも制作を続ける。映画の制作プロセス自体も作品として公開する、「ドキュメンタリー・イン・プログレス」の手法を取り、順次、続編を公開していく。
上映は、隈氏が設計・試作した竹素材のモバイルシアターで行う。岡氏は「『遊映坐』という新たな映画空間の可能性を体感してもらいたい」とコメントを寄せた。