
TOTO(福岡県北九州市、田村信也社長)は7月23日、社会貢献活動の記者説明会を行なった。
1985年から始めた「TOTOギャラリー・間」が40周年、2005年からの「TOTO水環境基金」が20周年、15年にオープンした「TOTOミュージアム」が10周年と、いずれも節目の年を迎えたことで、今年はこれら3つの活動を特に強化する。当日は田村社長自らがTOTOにおける社会貢献活動の意味合いと、前述の3つの活動の目的と概要について説明した。
田村社長はTOTOの社会貢献活動の具体的な内容に入る前に、同社の成り立ちについて「そもそも創業の精神、志自体がまさに社会貢献をきっかけとしている」と説明した。
まず、のちに初代社長となる大倉和親氏氏がヨーロッパ視察で欧米風の生活文化に触れ、衛生陶器の普及により健康で文化的な生活を日本で提供したいと考え、その実現に向け1917年にTOTOの前身となる東洋陶器を創立したことを紹介。続けて2代目の社長に送った書簡の冒頭に書かれている表現〝どうしても親切が第一〟について「親切をやっていくがためにTOTOが存在していくのであり、これだけは絶対に守ってくれとの想いを引き継いだということだ」などと話した。