住設・建材メーカー大手による2025年3月期第2四半期決算の開示が始まった。
10月28日にTOTO、同30日にはLIXILが決算説明会を実施した。両社共通の決算の傾向として、新築戸建住宅市場の需要規模縮小が販売量の減少・低迷をもたらし、国内事業の売上高と営業利益の最大の押し上げ要因が値上げ効果に絞られている点が指摘できる。
【LIXIL決算】海外事業改善で増益、リフォーム比率が過去最高に
LIXIL(東京都品川区、瀬戸欣哉社長)の2025年3月期第2四半期決算(国際会計基準)は売上収益(日本基準の売上高に該当)が1%増と横ばいで、事業利益(同営業利益に該当)は19%増だった。事業利益の増加は構造改革効果と新商品投入効果が作用した海外部門が前年同期の赤字から黒字転換したことを主因とする。
第3四半期以降の日本部門の水回り事業の需要動向について瀬戸社長は、ショールームの来場者数が6月以降増加傾向にあることを理由に、リフォーム分野では年末にかけて、新築分野では年明け以降、それぞれ第2四半期より需要が改善する可能性があると説明した。