アキレス(東京都新宿区、日景一郎社長)は断熱性能向上リフォーム工法「ソトダンプラス」の全国展開を進める。
昨秋にリリースを出し基本的な施工マニュアル・留意ポイントの整備が完了したとして全国展開に着手する意向を表明、発表から半年を経て工法の存在を知ってもらう段階から施工実績を増やすステージへ歩みを進める。
既存住宅の断熱性能向上の根本策は躯体本体のそれにあることを事業者に訴求。東名阪を代表に北海道以外の各地で工務店・ビルダーに工法を採用してもらうことと並行して現場見学会を当該事業者と共同で実施、施工エリアの工務店・ビルダーに対する工法の採用拡大を目指す。
ソトダンプラスで使うメーン商材は、アキレスが2006年に発売した新築戸建住宅の外張断熱工法用遮熱面材付硬質ウレタンフォーム「キューワンボード」で、工法としてのソトダンプラスの施工対象は主に木造住宅(木造軸組構法・2×4工法)を想定している。
工法の施工手法は既存外壁の上にキューワンボードを取り付ける文字通りの「外張断熱」を行うもので、特徴としては主にスケルトン工法を用いた断熱改修工事との対比として(1)居住者が工事期間中に引っ越すことなく施工可能(2)材工一式の工事費が安価(3)廃材処理コストを抑制――の3点だ。