
ケイミュー(大阪市中央区、木村均社長)は3月24日に同社東京オフィス(東京都港区)で合同記者会見を行い、木村社長が今期の業績見込みと来期の事業方針を説明した。
来期は同社の主力製品で屋根材の「カラーベスト」が発売60周年を迎えることを機として、2020年度を市場への新たな価値提案を始める「日本の屋根をかえる ROOF Innovation(ルーフイノベーション)」活動の元年と位置付ける。
具体的活動として新築住宅市場向けでは、(1)18年発売の屋根材製品の新シリーズ「グランネクスト」をカラーベストに続く主力屋根材製品に育成するため拡販に注力(2)カラーベストのプレカット納入対応先の拡大(3)3月に仕様を不燃材へグレードアップし建築制限を解消した軽量厚型屋根材「ROOGA」(ルーガ)の不燃材認定取得の認知拡大およびそれに伴う販売シェアの拡大(4)外壁材におけるプレカットシステム導入の実現検討――などの施策を進める。
既存住宅市場対応では、10月に同社初となる金属カバー屋根材「リコロニー」発売などを行う。20年3月期連結業績は、売上高は新設住宅着工戸数の減少を受け前期比横ばいの1270億円となるものの、営業利益は生産・物流システム合理化への取り組みが大きく寄与したことで40%増の60億円となる見込みだ。