2015年09月29日 |
日本に〝お尻を洗う〟文化を根付かせたといわれる、TOTOの温水洗浄便座『ウォシュレット』。今や、一般世帯普及率で77・5%(内閣府調査)という温水便座の代表格でもある。1980年6月の発売開始以来、35年1ヵ月となる2015年7月に累計出荷台数で4千万台を超えた。その間、一貫して追及してきたのが洗浄水の「節水」技術。最新機種の場合、初期の商品と比べ3分の1程度の吐水量で、同等以上の洗浄感が得られるほどになっている。そこに至る過程には、感性工学による人の「錯覚」と流体制御技術を利用して、省エネ・節水と洗浄を両立させた同社の技術力があった。