2017年11月20日 |

大和ハウス工業は、戸建住宅事業でトップシェアをとるために商品力と営業力を強化するとともに、中長期的にはM&Aや業務提携を含めた手法も視野に入れる考えを示した。都内で13日に開催した決算説明会で明らかにしたもの。1日に就任した芳井敬一社長は、戸建住宅事業を強化する方針を打ち出しており、戸建ての強化が他の事業へ波及するとしている。戸建てのシェアアップについて、芳井社長は「パイが減っても自分たちのシェアは伸ばすことができる。シェアトップ企業との差が成長余力」とし、「xevoΣ」をはじめとした商品力の強化や、他社と比較して少ない戸建て営業人員を増強することで実現可能とした。一方、少子高齢化の加速や2019年の消費税アップなど、新築住宅市場は厳しさを増すことから「住宅のプレイヤーは現状ほどいらなくなる」(香曽我部武代表取締役専務執行役員)とみており、M&Aなどを含めた手法も検討する。