2016年11月18日 |

LIXILは、途上国での使用を想定した簡易式トイレ『Safe Toilet』(以下、SaTo)の普及を強める。10月下旬の方針発表に続き、10日にはUNICEF東京事務所・国際協力機構(JICA)の関係者をゲストに迎え、途上国の衛生環境改善とトイレの関係を考えるシンポジウムを開催し、その中で『SaTo』が世界14ヵ国で100万台以上の供給実績があることを紹介した。LIXILで『SaTo』を扱うのは、10月1日付で本社部門に新設された「Social Toilet部」。同部では今後、現在検討中の新しい衛生ソリューション「循環型無水トイレ」および「超節水型マイクロフラッシュトイレシステム」などの事業化を目指し、途上国の衛生分野支援を強める。日本国内向けでは超節水型の防災トイレの開発を検討、大規模災害時における避難所などの衛生環境向上に寄与する商品として実用化したい考えだ。