東武鉄道やトヨタホームなど5者が、埼玉県久喜市の東武日光線南栗橋駅・南西約500メートルの約16・7ヘクタールの土地で展開する産官学連携の次世代のまちづくりプロジェクト「ブリッジライフプラットフォーム(BLP)構想」では、早稲田大学大学院小野田弘士研究室による自動配送ロボットの社会実装が計画されている。
5月26日に行われた現地見学会では、商業街区から歩行者専用道路を抜けて戸建街区へと荷物を運ぶ自動配送ロボットを披露した。商業施設と戸建街区の隣接、5Gの通信環境、歩車分離の街区設計など、「自動配送ロボの走行を前提としたインフラ整備」によって実用化のハードルを下げている。
自動配送ロボの早期実用化は、コロナ禍による宅配便の急増や配達員不足、感染リスクを軽減する「遠隔・非対面・非接触」ニーズへの対応として経済産業省などが中心となり、全国で実証実験が行われている。
南栗橋で披露された自動配送ロボは、京セラコミュニケーションシステム社製のモビリティで、北海道石狩市での公道走行実績もあるロボットだ。