グロースチェンジ、「建工管理」の提供開始=中小事業者向け、人員・車両・機材のアサイン機能を備えたアプリとして

建設DXベンチャーのグロースチェンジ(愛知県稲沢市、小川功社長)は20日、建設業の中小零細事業者や個人事業主を対象とし、職人にも扱いやすい施工管理アプリ「建工管理」の提供を開始した。

同アプリは工程管理、写真・図面の共有、報告書、人員管理などの機能に加え、既存アプリにはほとんどない人員・車両・機材のアサイン機能を実現。今後は年内にも業務マッチング機能を追加する予定だが、小川社長は「工程管理と業務マッチングの両方に対応するソフトは私の知る限りで日本初」と言及。同社としては1年以内に1万社、3年で5万社の登録を目指すとともに売上高は3~5億円を目標として掲げている。

グロースチェンジは2018年4月、建設に特化したITを目指して設立。小川社長は足場工事に従事しており、11年4月には足場工事を専門とするオーテクニックを立ち上げていた。

小川社長が建設現場の経験で悩んでいたことは、「人員・車両・機材を適切にアサインする作業」だったという。日々、新たな案件が生まれ現場の状況が変化するなかで、人員・車両・機材のアサイン作業には手間がかかり、「ミスによるダブルブッキングやアサイン漏れが起きかねない」(同社)ことから、アサイン業務を効率的に行い、ミスをなくすことができるように、ソフトウェアによって人員・車両・機材を工事現場に割り当てる解決策を着想した。

17年からは足場施工会社向けの段取りソフトウェア開発に着手しており、さらに工程管理や資料共有、業務報告などの機能を盛り込んだうえで18年9月に段取りソフトウェア「速段」をリリース。その後、「速段」の機能を基盤とし、足場施工会社だけではなく、建設業の全般の中小零細事業者や個人事業主のユーザーが生産性を高められるように開発されたのが今回の「建工管理アプリ」だ。

同社では、「建設業界にはIT企業が多く入っているが、使いづらいシステムが多い」(小川社長)と言及。さらに「10人未満の会社が多く、職人にも説明なしで使用できるツールに改善していくという使命感があった」と強調する。

2021年04月29日付1面から抜粋
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2018年12月25日 住宅産業新聞社 編集部

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