
CLT(クロス・ラミネーティッド・ティンバー、JAS上の名称は直交集成板)の需要拡大に向け、住宅業界関係者に加えて一般消費者もCLT建築を見学できるPR拠点が、この春に生まれようとしている。エス・バイ・エル・カバヤ(岡山県岡山市、野津基弘社長)のカバヤホーム事業部が16日に業界関係者を対象に構造見学会を行った、岡山県倉敷市内で建設が進む単独展示場「カバヤホーム 倉敷CLT展示場」がそれだ。4号建築物としては現時点で国内初となる見込みのCLTモデルハウスへの関心から、当日の見学には住宅事業者や自治体担当者など約100人が参加した。モデルハウスに使われたCLTは、現在はまだ国内で2社しかないJAS認定CLT製造メーカーの1社である、銘建工業(岡山県真庭市、中島浩一郎社長)の製品。今後、エス・バイ・エル・カバヤは銘建工業と連携を進め、CLT建築の商品化に向け動き出すものとみられる。