快適な住まいには「窓選び」が重要

国内では最高ランクの窓「★★★★」だが、海外をみるとどうだろう。

フィンランドやノルウェー、ドイツなどのヨーロッパの国では法律で住まいの断熱基準を定めていて、断熱性能の低い住宅が建てられないようになっている。環境先進国といわれるドイツでは、「断熱性能の低い住宅は基本的人権を損なう」とまで言っている。

各国の断熱基準(熱貫流率)は、ノルウェーが1・5、フィンランドが1・4、最近法改正をしたドイツは、なんと1・0以下の0・95となった。このほか、中国の一部地域では1・6、アメリカの一部地域で1・7以下など、それぞれの気候風土を考慮した独自の基準を定めている。

これらの地域では日本の最高ランクの窓「★★★★」(熱貫流率2・33)では、断熱基準をクリアすることができない。

このように、海外の窓や断熱基準の事情と日本の現状を比べると、日本の窓の断熱性能はそれほど高くないことがわかるだろう。日本は現在、2020年までに省エネ基準の適合を義務化する方向で動いているが、その基準のうち窓の断熱性能は、先進国のなかで最も緩くなりそうだ。

断熱性能の高い窓を選ぶことで、快適で心地よい暮らしの実現につながる。住まいにおける窓の重要性について、新しい住まいを検討している今だからこそ、じっくり考えて欲しい。

ユーザー版2014年春号から記事を抜粋
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2018年12月25日 住宅産業新聞社 編集部

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