2011年09月06日 |
公益財団法人日本デザイン振興会は8月26~28日の3日間、東京・有明の東京ビッグサイトでグッドデザインエキスポを開催した。最終日の28日には、すまいのデザインユニット審査委員長の難波和彦氏、同ユニット審査委員の手塚由比氏、建築・土木・環境のデザインユニット審査委員長の北山恒氏と、大手ハウスメーカー4社による公開プレゼンテーション「ハウスメーカーの現在――3・11以降」を行った。
4社の近況説明を聞いた北山氏は「震災で(戸建住宅に関する)さまざまな問題が顕在化した」と見解を述べ、「将来、戸建住宅商品がマーケットとして存在するのか」と、住宅業界が直面する課題を示した。
北山氏は「住宅商品単体の性能が良い悪いというのではなく、地域社会を形成したり、人と人とを関係付ける『装置』としての戸建住宅が(良いデザインとして)求められるのではないか」と持論を展開した。震災以降に顕在化した課題を、デザイン面から鋭く指摘した北山氏の発言をまとめた。
2011年9月1日付け6面から記事の一部を抜粋