2014年09月29日 |
LIXILが愛知県豊田市に建設した「LIXILパッシブファーストパビリオン」内には、同社のリフォーム関連商品を紹介する「リフォーム棟」がある。親子3人で暮らしていた築20年前後の平屋建てのリフォームを想定し、耐震、断熱、ユニバーサルデザイン、パッシブファーストに配慮したリフォームによる空間提案を行った。
住宅の中央には、減築によって作られた約1坪の中庭を配置した。LDKに接する中庭は、同住宅の通風計画の要となる。自然エネルギーの活用を敷地全体で考えた環境技術の新提案だ。
パビリオンの建物計画はア・シード建築設計(並木秀浩氏)、外構計画はエクスプランニング(古橋宜昌氏)と、同社ハウジング企画部が協働で実施した。
リフォーム棟は、山あい(中山間地)に建つ既存住宅のスマートハウス化提案を行っている。体が不自由になり始めた高齢夫婦2人の住まいを想定し、段差の解消やヒートショック対策などを実施。減築で中庭を作り出し、光が差し込み、風が通り抜ける環境設計を盛り込んでいる。