YKKAP(東京都千代田区、魚津彰社長)は1日、今年4月に設立したYKKAPヨーロッパ社が8月29日にドイツの窓・カーテンウォールメーカーであるゾイファート―ニクラウス社(以下、SN社)の全株式を取得し連結子会社化したと発表した。
今年度スタートの第7次中期4ヵ年経営計画発表時に公表していた欧州市場への参入を具体化させたもので、同中計が掲げた事業方針「収益構造の変革」および「技術革新による価値創造」の一環。SN社の製造・販売に関与し新たに欧州市場で売上げを計上し海外事業の規模拡大につなげるほか、SN社が有する木製窓の製造技術を、日本国内および欧州以外の海外エリアで今後新たに発売する木製窓の開発に生かす。
SN社は設立が1891年で年商は円ベースで約56億円。木製窓・アルミ窓・カーテンウォールの製造・販売と施工を主力事業とする。窓を含め製品の主な需要先は商業・公共建築物で住宅向けは少ない。
SN社が有する木製窓の製造技術は今後より具体的に精査し、日本国内事業としてYKKAPが現中計期間内に新たに市場投入する、普及価格帯の木製窓製品の開発に生かすことを検討する。








