
YKKAP(東京都千代田区、堀秀充社長)が「木窓」の商業化に乗り出す。
4月、木窓と「木製パネル」という2つの新領域事業を受け持つ「木質建材事業部」を設立する。商業化の過程ではYKK不動産が富山県で開発を進める「パッシブタウン」で扱う木窓の知見を製品開発に反映させる。
YKKAPは2016年にドイツで開催された建材見本市展に木窓のコンセプトモデルを出品、それを取材した住宅産業新聞に対して堀社長が「今後ぜひ手がけたいのは木製の窓だ」と発言している。パッシブタウンで竣工した最新街区に関する15日の記者発表の中でYKK不動産の取締役も兼務するYKKAPの八木繁和技術顧問は、「〝窓を考える会社〟として(木窓製品化は)やって行く方向は間違いないと思う」と述べた。
YKKAPの木窓商業化が施策として始動する。
木窓はガラスを納めるフレーム部に木質建材を使用する。YKKAPは2016年にドイツで開催された国際建材見本市展「フェンスターバウ」に、木窓製品のコンセプトモデル「4G」を参考出品した実績を持つ。4月に設置する木質建材事業部は、従来から扱う室内ドア・引き戸、アルミインテリア建材のほか、「木窓」と「木製パネル」という新たな事業領域の分野も管掌することが特徴だ。