
新築賃貸アパート開発およびプロパティマネジメントを展開するアーキテクト・ディベロッパー(東京都中央区、木本啓紀社長、ADI)は今後、千葉・神奈川エリアで供給する準耐火構造物件で使用する石こうボードの仕様を、原料に廃石こうボード由来のリサイクル石こうを100%使用するチヨダウーテ製の「チヨダサーキュラーせっこうボード」を標準とする。
ESG経営の観点から環境配慮建材の使用率を高めることで、脱炭素社会への貢献と環境配慮型物件の供給を求めるステークホルダーの要望に対応することが目的。同社によると当該施策の導入で物件建築時のCO2排出量と廃棄物量を従来の3分の1に抑制できるという。
環境配慮型建材の導入は千葉・神奈川以外のエリアでも「展開可能な選択肢として検討していく」(同社)としている。
ADIのメイン展開エリアは全国最大の賃貸物件需要地である東京都と千葉県・埼玉県・神奈川県の1都3県で、ほかに名古屋エリアと大阪エリアにおいても事業を行っている。2025年6月期の新築賃貸アパート供給実績は竣工76棟(1492戸)、着工86棟(1638戸)で、同期の売上高は対前期比3・4%増の640億円。供給する新築賃貸アパートは鉄骨造で準耐火構造以上としており、事前に規格化したベース商品をクライアントのニーズに合わせカスタマイズする。