
YKKAP(東京都千代田区、魚津彰社長)は4日、北海道札幌市と締結した連携協定に基づき同市で開催される「第75回さっぽろ雪まつり」の会場「大通り会場三丁目」でペロブスカイト太陽電池を用いた建材一体型太陽光発電(BIPV)搭載の実証実験ハウス「ムービングハウス『SAPPORO ZERO BOX』」(以下、ムービングハウス)の実証実験を始める。
同社は2026年度末をめどに、主に商業施設やオフィスビルなどの外壁の内側を設置対象とするペロブスカイト太陽電池を採用したBIPVシステムの商業化を目指しており、その一環として昨年に都内の千代田区でもムービングハウスの実証実験を行った経緯がある。
札幌市の実証実験では千代田区の実証実験では採用していなかった、フィルム型ペロブスカイト太陽電池とホワイトカラーのシリコン型太陽電池パネルを新たに採用した。
札幌市での実施理由は、商業化は全国が対象のため、さまざまな地域環境の下で実証実験を行うことにより、全国を対象とした商業化に寄与するデータを蓄積するためと説明している。