LIXIL(東京都品川区、瀬戸欣哉社長)は今後、住宅事業者に対する新築戸建住宅の窓製品提案として、原材料調達から加工、輸送、廃棄までのCO2排出量を考慮したエンボディドカーボンと居住時のエネルギー使用によるCO2排出量の指標オペレーショナルカーボンを合わせた、ライフサイクルアセスメント(LCA)評価を反映させた手法を導入する。
21日に本社内で窓事業の新戦略として発表、吉田聡執行役専務ハウジングテクノロジー担当と小林智常務役員ハウジングテクノロジーサッシ・ドア事業部長が出席し説明した。
説明の中で小林常務は各地域における窓製品提案の方向性として「LCAを用いて窓を評価したところ寒冷地ではLCA全体に占めるオペレーショナルカーボンの影響が大きく窓の断熱性能が高いほどCO2削減に効果を発揮する一方、北海道あるいは北東北以外の比較的温暖な地域においてはエンボディドカーボンの影響が大きいことが判明した」と説明。提案の具体例として省エネ基準地域区分の3地域以南ではLCA的にみた〝地域に最適な窓〟としてリサイクルアルミ材比率が高い同社のアルミ・樹脂複合窓を勧める――と発言した。