住宅関連市場で新型コロナウイルス感染拡大という〝コロナ禍〟が需要を喚起した分野に、戸建住宅ならではの存在「庭空間」のエクステリア市場がある。
エンドユーザーの間で新たに生じた「3密対策・換気」「イエナカ生活」「非接触」のニーズに対応する戸建てエクステリア商材の提案はコロナ禍終息の気配が未だ見えず先行きが不透明な経済環境の中で、売り上げを伸ばせる可能性を高める手段として重要性が高まっているといえるだろう。
「3密対策・換気」「イエナカ生活」「非接触」という、昨春以降に本格化した新型コロナウイルス感染拡大を背景とする新たな需要の高まりにおいて特筆すべきは、いずれもそれらの需要にエクステリア商材として機能・性能の両面で応えるものの多くが、新たにコストをかけて開発・市場投入せずとも従来から住宅設備・建材メーカーと販売店が扱っていたもので十分対応できる点だ。
このため商材のセールストークも、「室内の空気が入れ替わって部屋の中が快適になる」を「3密対策・換気」に、「休日などに自宅で家族と過ごす時間を楽しく、豊かにできる」を「イエナカ生活」に置き換えれば通用するため、商材提案の仕方に頭を悩ませる必要もないと言える。