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注目の助成金(230)数字が苦手でも書ける売上・利益計画の立て方

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事業計画書を作成する際、多くの人がつまずくのが「売上・利益計画」です。「数字が苦手」「計算に自信がない」「根拠をどう示せばよいか分からない」と感じる方は少なくありません。しかし、売上・利益計画は、複雑な数式や高度な会計知識がなければ書けないものではありません。重要なのは、現実的な前提を積み重ねて考えることです。

今回は、数字が苦手な方でも無理なく作成できる、売上・利益計画の考え方を説明します。

売上計画を難しく感じてしまう原因の一つは、「いきなり大きな売上金額を考えようとする」ことです。まずは、売上を「売上高=単価×販売数量」というシンプルな式で考えます。

たとえば、【商品単価=5千円】、【月間販売数=100個】であれば、月商は50万円、年間では600万円になります。このように、「誰に」「いくらで」「どれくらい売るのか」を具体的に考えることで、売り上げは自然と算出できます。

また、既存事業がある場合は、過去の実績をベースに「少し増やす」「横ばいで見る」といった現実的な設定にすることが重要です。無理に高い数字を置く必要はありません。
売上数量を考える際、つい「理想的な最大数」を設定してしまいがちですが、審査や評価の場では現実性が重視されます。

「1日(または1人)あたりに対応できる件数」、「営業日数や稼働日数」、「人員や設備の処理能力」といった観点から数量を考えると、無理のない計画になります。たとえば、【1日5件対応×月20営業日=月100件】というように、稼働ベースで考えると根拠のある数量になります。この考え方は、数字が苦手な人でもイメージしやすく、説明もしやすい方法です。

利益計画の基本は「利益=売上-費用」

同様に利益計画も難しく考える必要はありません。基本は「利益=売上-費用」という式です。

費用は大きく分けて、「変動費(売上に応じて増減する費用=材料費、仕入費など)」「固定費(売上に関係なく発生する費用=人件費、家賃など)」の2つがあります。まずは、「売上が1件増えると増える費用(変動費)」を把握し、その後に「毎月必ずかかる費用(固定費)」を整理します。すべてを細かく分ける必要はなく、おおまかで問題ありません。

利益計画で最も重要なのは、「最終的に利益が残るかどうか」です。【年間売上=600万円】、【年間変動費=300万円】、【年間固定費=250万円】の場合、利益は50万円となります。この数字が「少なすぎないか」「事業を続ける意味があるか」を考えることが大切です。

補助金や融資の場面では、「大きな利益」よりも「赤字にならないか」「継続できるか」が重視されるケースも多くあります。控えめでも黒字であれば、評価は決して低くなりません。

売上・利益計画は、初年度から急成長させる必要はありません。むしろ、初年度は立ち上げ期間として控えめに設定し、2年目・3年目に徐々に伸ばす形の方が、現実的で説得力があります。たとえば、【1年目=稼働率50%】、【2年目=稼働率70%】、【3年目=稼働率90%】といった段階的な成長を描くことで、「無理のない計画」として評価されやすくなります。売上・利益計画において、完璧な正解は存在しません。重要なのは、考え方が整理されていることと、第三者が見て納得できる根拠があることです。

売上・利益計画は、難しい会計や数学の世界ではなく、単価・数量・費用というシンプルな要素の組み合わせで成り立っています。数字が苦手な方こそ、「分解して考える」「現実ベースで考える」ことを意識すれば、十分に説得力のある計画を作ることができます。
事業計画書における数字は「事業を現実に落とし込むための道具」です。まずは一歩ずつ組み立てていくことが、成功への近道となります。

2026年01月27日付6面に掲載
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2018年12月25日 住宅産業新聞社 編集部

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