カルチャースタディーズ研究所の三浦展代表は『団塊親子の今後と住宅』と題する講演会で、1都3県のニュータウンは、このままでは2040年頃までにはゴーストタウン化していくと指摘した。
「団塊ジュニア層の少子化と収入格差拡大に伴うパラサイトシングルの増加によるもの。これをゴールドタウンに変えるため、郊外の住宅地での職住近接や、”共助”の仕組みづくりが必要。こうした取り組みが今後の住宅政策に求められる」と述べた。旭化成ホームズの『くらしノベーションフォーラム』で講演した。
年代別の人口構成を、日本全体で見ると最も多いのが団塊世代、次いで団塊ジュニア世代となる。ところが、東京圏に限ると団塊ジュニア世代が最も多い。それはなぜそうなるのか。
団塊世代は各都道府県人口のほぼ1割、日本全国でまんべんなく生まれた。彼らが、進入学や就職で東京に集まってくる。当時は職場も大学も東京にあったからだ。
ところが、若者が住む4畳半のアパートはあっても、夫婦が住むような家は少なかった。