2011年07月06日 |
地球環境問題におけるキーワードの一つが「エコジレンマ」の解消――。エコジレンマとは、東北大学大学院の石田秀輝教授の造語で、エコロジーを追求した技術開発がトータルのエコにつながらない現状を指す。これを解消するためには、現在の技術に基づき将来をみる「フォアキャスト」ではなく、将来のライフスタイルから必要な技術を導く「バックキャスト」に思考を切り替える必要があると提言する。旭化成ホームズの第4回『くらしノベーションフォーラム』での講演を聞いた。
家庭内の電力消費の4割以上を占めるのがエアコンと冷蔵庫。このうち、エアコンは15年前と比べたエネルギー消費で4割減、冷蔵庫も8割減と大幅な効率向上に伴う省エネ化が図られている。さらに、生活者意識もトップレベルの高さで、ある調査では9割が「エコに関心を持っている」と回答した。
2011年6月30日付け2面から記事の一部を抜粋