2019年09月03日 |
サンゲツ(愛知県名古屋市、安田正介社長)の2020年3月期第1四半期連結決算は、壁紙商品見本帳の回収・再配布が響き利益が減少した前年同期の反動に昨年10月から始めた値上げの浸透が加わり、営業利益が前年同期比94・5%増と大幅な増加になった。
売上高は1・6%増。住宅向けが過半を占める壁装材は、ラインアップ拡充などの後押しなどによる堅調さに値上げ効果が加わり、売上高が同6・2%増と伸びた。
また、売上高全体に占める構成比は約1割とボリュームが小さいもののエクステリアセグメントの売上高が、自然災害に伴う補修・復旧工事で主にフェンスとカーポートの扱いが増えたことが特に貢献し、10・8%増と2桁台の増加となった。
同社は17年度から内装材事業の海外展開と機能強化をメーンとしROE8%~10%の達成を目指す新中期3ヵ年経営計画「PLG2019」を進めており、19年度は当該中計を仕上げる最終年度となる。