一般社団法人・不動産競売流通協会は20日、2008年3月から09年7月までの全国競売物件数の推移をまとめた。それによると、戸建ての物件数は08年3月は1744件だったが、今年6月には3768件と2倍以上に増えていることがわかった。7月は3512件とやや減少。一方、マンションも同期間に757件から1425件に倍増した。特に、自動車産業の落ち込みが激しい愛知県で戸建て住宅の競売件数が約7倍に急増するなど地域経済を反映した結果となった。同協会では、景気の低迷による倒産や給与・賞与減によって住宅ローンの返済が困難になるケースが増えたのが原因とみている。