既存戸建住宅の屋根点検にドローン活用、転落事故抑止や点検の客観化で=日本屋根ドローン協会が発足

転落事故抑止や点検の客観性確保・効率化で戸建住宅の屋根点検にドローンを活用――。一般社団法人日本屋根ドローン協会(石川弘樹代表理事)は1日に都内で協会設立会見を行い、設立主旨と活動の方向性を説明した。今後、既存戸建住宅屋根の点検・補修事業者を対象にドローンを使った屋根点検システムを確立し、主に屋根点検時のドローンの操作・運用ノウハウをシステムとして普及させる。詳細は今後具体化させるが(1)施主に空撮した屋根の全体画像および詳細画像を提示し補修する必要がある箇所を客観的に説明(2)屋根下地や釘の浮き上がりなどの詳細調査は事業者が屋根に上がり実施――の点検形態とする方向。既存戸建住宅の屋根点検は命綱や足場を使わない高所作業となるため、落下事故による死亡事故が後を絶たない。厚生労働省によると2016年には労働災害として屋根・梁などからの転落で約40人が亡くなっている。ドローンを使った屋根点検で事故の抑制を図ると同時に施主に対する屋根点検の結果報告の内容を充実させたい考えだ。

2018年03月08日付4面から抜粋
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2018年12月25日 住宅産業新聞社 編集部

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