ミサワホーム(東京都新宿区、作尾徹也社長)は4月28日、耐震木造住宅「MJWood(エムジェイウッド)」ブランドに、企画タイプの新商品「NYSTYLE N(ニィースタイル・エヌ)」を加え、北海道と沖縄県を除く全国で発売したと発表した。
主に20~30代の共働きの3人以下の世帯を想定。2階には家事効率を高めながら、ひとり時間も満喫できる「マルチヌック」や将来的な家族構成の変化やライフスタイルに対応できる「可変空間」を設けた。
多目的・多用途なマルチヌック
2階の南側に提案したマルチヌックは、多目的・多用途な活用が可能という。共働き夫婦の増加に対応し、これまで当たり前だったバルコニーの代わりの空間提案だ。(1)クローゼットに隣接させて家事効率を向上させる室内干し空間(2)日光を好む観葉植物を育てて、住まいに緑を取り入れる癒しの空間(3)書斎やテレワークスペースとして、仕事や勉強、趣味に使える空間(4)ゆっくりと飲み物を飲んで、音楽を聴くなど、就寝前のリラックス空間(5)本の収納スペースを用意し、ソファを備え付けるなど、集中して読書ができる空間(6)日本ならではのタタミを用いたヌックで、床座や横になれるくつろぎ空間――。
1階のリビング・ダイニングは、天井高さの大開口を設けることで、外の景色を室内に取り入れ、奥行きと広がりが感じられる空間とした。屋内と一体化された屋外空間は、自然の光や風を感じられるアウトヌックとして活用できる。
新商品は、耐力壁や柱のグリッド配置により、合理的な構造モデルの作成が可能になった。これにより個別の構造計算を簡易にするとともに、設計の効率化を実現する。梁せいを最小限に抑えるように梁の最大スパンを定め、構造体の木材使用量を低減。躯体の組み立ての省力化と施工時間を削減した。
PV導入負担を軽減する3つのプラン
「費用負担」を理由に太陽光発電システムの設置を諦めていた人も搭載できるように、初期費用負担0円の「ecosola発電ずっともソーラーフラットプラン」、建物本体工事費とPVシステム機器の一括購入、建物本体工事とは別に機器代のみ10年間の分割払いの同商品専用となる3パターンの導入方法を用意した。燃料費の高騰などによる光熱費の上昇に対して、エネルギーの自給自足で、環境と家計の両方に貢献する。
商品パターンは、一般地域向け6タイプ、多雪地域向け6タイプの計12タイプ(東西反転タイプ含む)。販売目標は23年度100棟とした。