人に優しい良質な住まいを提供=住友林業/フィルケアのデイサービス事業

住友林業は、高齢社会を見据えてデイサービス事業に参入する。グループで有料老人ホーム運営を手がけるフィルケアを通じて、5月開所予定の「東山田事業所」(横浜市都筑区)を皮切りに、2015年中に3ヵ所で順次オープンさせる。新たにデイサービス事業を展開することで、既存の老人ホーム事業との連携を図り、介護の選択肢を広げるのが狙い。介護の状態や要望に合わせての利用が可能となり、質の高い介護サービス提供を目指す。今後、フィルケアが運営する10ヵ所の有料老人ホームすべての近隣エリアに、デイサービス事業所を配置する。

事業のコンセプトは「自宅のような空間で木や緑を感じながら個々が自由に寛げるデイサービス」。住宅事業で培った設計力を生かし、自宅と同じように寛げる居室空間の提案、複数のプログラムによる自由度の高いサービスなど、ハード・ソフトの両面で地域に必要とされるサービスを提供していく。

室内は、住友林業のノウハウを活用。木質フロアや木製建具など木質感を重視した。レクリエーションも、従来の画一的なものではなく、複数のアクティビティプログラムを用意。利用者1人ひとりが、体調や気分に応じて選択できるようにした。

個人の意思の尊重を第一として、参加意欲を高めることで要介護高齢者が失いがちな社会性の維持につなげる。

緑や自然と触れ合うことで、心身機能の回復を図るといわれる「園芸療法」も導入。高齢者には、ストレスの低減や作業に伴う運動、人との交流による認知症の予防・進行抑制効果が期待できる。

兵庫県立大学専門職大学院の豊田正博准教授提案による「園芸療法ガーデン」を採用。今後は同准教授監修の同療法プログラムを提供する予定としている。

同社では、各種生活関連事業や高齢化社会関連事業など、住生活に関する周辺事業の活性化と積極化を図るため、昨年4月に生活サービス本部を設置。関連グループを含めた高齢者ビジネスを展開する体制を構築した。

これまでにフィルケアは、神奈川を中心に有料老人ホームを10施設運営中。今回は、その中の3つの施設を対象に5月の東山田に続き、6月に津田山(川崎市高津区)、年内に練馬錦(練馬区)の3事業所をオープンさせる。さらに、19年3月末までに残る7施設についても、近隣にデイサービス事業所を開設する予定としている。

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2018年12月25日 住宅産業新聞社 編集部

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