
クリナップ(東京都荒川区、佐藤茂社長)は2018年2月をメドに、同社システムキッチンのフラッグシップモデルとなる新ブランドを投入する。16日に行った18年3月期第2四半期決算説明会で発表した。同社が現在ラインアップしているシステムキッチンの最上位ブランドは『S.S.』で、新ブランドは販売価格も『S.S.』を上回るとみられる。また、同時期にハイグレードタイプの洗面化粧台を発売する。同社は今期が最終の中期3ヵ年経営計画で「収益重視経営に向けた変革」の実現として『中高級品の販売強化』および『リフォーム市場で競争優位となる商品の開発』を掲げており、今回の施策はこの一環。
クリナップは売上高構成比の8割を「厨房部門」が占め、同部門の取り扱い商品システムキッチンは基幹商品。近年のシステムキッチン開発は同社を含め、各社とも既存市場対応および収益性強化を目的に中高級帯のラインアップ充実に力を入れており、その過程では新投入する中高級帯新商品のグレード・販売価格を従来から引き上げる傾向にある。