
クリナップは東京の本社内で3日、佐藤茂元専務の新社長就任記者懇談会を行った。同社の社長交代は前任の井上強一元社長から、およそ30年ぶりのこと。技術畑出身の佐藤新社長は懇談会の中で、「営業経験がない中で不安もあるが、井上現会長からの『今までやってきたやり方で会社を新しい方向に導いて欲しい』という想いを受け取り、会社の仲間と一緒に社業の改革に取り組みたい」と話す言葉に力を込めた。その方向性は、ショールームへの集客活動を担う営業現場を、全社で支える態勢を作ること。資金と人材をより現場に回すための嚆矢(こうし)として、既に決まりつつあった本社部門の事業予算を、本社自らが見直し合理化するように指示を出した。懇談会における佐藤新社長の発言の概要を掲載する。