
LIXILグループ(東京都千代田区、瀬戸欣哉社長)は2018年度からの新中期3ヵ年経営計画で、21年3月期に事業利益率は18年3月期(見込み)比2・0ポイント増の7・5%、売上収益は同3・6%増の1兆7400億円を目指す。日本国内の中計に関する事業施策では、商品がエンドユーザーから〝指名買い〟されるための新たなプロダクトブランド戦略を導入。ブランド名を聞いただけで当該商品群が想起される市場環境を作る目的で、7分野の商品カテゴリーで各商品群をまとめた特定のブランド名・商品名などを設定し、競争力向上の基盤作りとして当該名称の普及と商品デザイン向上などに資本を集中的に投下する。窓・ドアのブランドでは、LIXILの前身会社の一つトステムの名称の扱いを復活させ『TOSTEM』ブランドとしてPRを本格化する。各ブランドの名称がある程度認知されたのちは、「エンドユーザー個々のワン・トゥ・ワンにフォーカスしたブランドコミュニケーションに移す」(瀬戸社長)。18年度以降に『TOSTEMブランド』として市場投入する窓商品は「ハイブリッド(複合)をもっと極めた商品」(同)とする。