2024年05月20日 |
クリナップ(東京都荒川区、竹内宏社長)の2024年3月期決算は売上高が前期比3・2%増、営業利益は57・5%減で増収減益だった。
増収の主因は期中に行った製品価格の値上げ効果。減益は、(1)製品販売数量の低下および工務店・ビルダーに対する値上げ浸透スピードの遅延(2)素材および部品・部材価格の上昇(3)TVCM費発生や物流費・人件費の上昇を要因とするコスト増――が響いたため。
今期は4月スタートで今後発表予定の新中期3ヵ年経営計画に基づくテコ入れを図り、25年3月期業績で売上高は2月発売のシステムバス・洗面化粧台新製品の戦力化により前期比4・7%増の1340億円、営業利益は値上げ浸透の徹底と新製品販売効果により63・8%増となる21億円の達成を目指す。