TOTO、パナソニック・ライフソリューションズ社、ダイキン工業、オカムラ、東京海上日動火災保険、ライオン、MyCity、アサヒビール、TOAの9社は16日、未来のオフィス空間の快適性や生産性に寄与するサービス創出の実証実験空間として丸の内二丁目ビル(東京都)4階にコワーキングスペース「ポイントゼロ マルノウチ」を開設した。一般的にソリューションビジネスのうち空間に関するサービスの内容は、特定の人物がほぼ同じ行動パターンで活動する持ち家などでは比較的きめ細かい提供がそれほど難しくないが、異なる目的で多数の人が集まる空間に対しては最大公約数的なものにとどまっているのが実情だ。しかしIoTの進化で従来は取得が難しかったデータの把握や分析が可能になったため、異なる活動目的で多数の人が集まる空間内でも、特定の人たちに向けた固有のサービスを採算を確保しながら個別に提供できる可能性が生じた。このため各社は新たなソリューションビジネス立ち上げへの寄与を狙い、同スペースで働く人たちの活動で生じる各種のデータを収集・分析する。