【永大産業2020年3月期連結決算】台風ダメージ改善も物流費高騰など響く

永大産業(大阪市住之江区、枝園統博社長)の2020年3月期連結決算は、売上高は、新設住宅着工戸数の減少に平生事業所(山口県)内のパーティクルボード工場閉鎖の影響が加わり前期比1・9%減。営業損益は18年の台風被害で甚大なダメージを受けた前期から改善させたものの、売上高の回復の遅れと物流費高騰の影響が響き7億5千万円の赤字だった。

セグメント別にみると、売上高構成比の89・9%を占める「住宅資材事業」は売上高0・2%減、セグメント利益6億2千万円(前期は3億5800万円の赤字)で、同9・8%の「木質ボード事業」は平生事業所内のパーティクルボード工場閉鎖による素材用パーティクルボード販売量の減少を主要因に売上高15・6%減、セグメント利益25・4%減。平生事業所内のパーティクルボード工場閉鎖は、19年5月に日本ノボパン工業(大阪府堺市、山本拓社長)との構造用パーティクルボード生産の合弁会社「ENボード」設立を背景にした既定施策。

21年3月期連結業績予想は新型コロナウイルス感染症拡大が業績に与える影響を見通すことが困難であることを理由に、5月22日の20年3月期決算発表時点では未定としている。

2020年06月04日付4面から抜粋
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2018年12月25日 住宅産業新聞社 編集部

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