ノーリツ、住設システム事業から撤退=キッチン・洗面は譲渡、希望退職募る

ノーリツ(兵庫県神戸市、國井総一郎社長)は住設システム事業から撤退する。11月27日に発表した。事業採算の確保が難しい状況が継続、今後も黒字化達成は困難と判断したため。

2020年6月で同事業が扱うシステムキッチン・システムバス・洗面化粧台の生産と販売を終了する。システムキッチン・洗面化粧台については、取引先へ関連会社の事業と人員を譲渡する方向。システムバスは「事業譲渡を検討したが困難だった」(ノーリツ)ため、現段階で事業譲渡の計画は無い。

撤退に伴い希望退職を募り、一連の経費として2020年12月期に特別損失70億円を計上する。経営責任の明確化で役員報酬を社長50%、専務20%、常務および執行役員10%の減額を6ヵ月行い、これら役員に19年12月期に係る賞与を支給しない。

同社は昨年8月、国内は市場規模の縮小や新たに投入したガスふろ給湯器ハイグレード機種の販売伸び悩み、海外は中国市場の不振などを理由として、20年12月期を最終とする中期経営計画「Vプラン20」の目標値を下方修正した経緯がある。

今回の撤退で20年度を「構造改革フェーズ」(同)と位置付け国内事業の再生を図る。

2019年12月05日付1面から抜粋
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2018年12月25日 住宅産業新聞社 編集部

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