ユニットバス誕生から50年、住宅の浴室は個性豊かに進化

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2014年、ユニットバスが誕生から50年を迎えた。

1964年の東京オリンピックの開催に合わせて建設された、17階建て・1千室以上の客室を持つ高層ホテル「ホテルニューオータニ」に、TOTO製のユニットバスが世界で初めて導入された。

オリンピックに向けた大型工事が集中するなか、TOTOのユニットバスは工期短縮、省施工化を実現。現在では、ユニットバスを製造する国内メーカーは十数社を超え、個性的な機能、特徴を持つユニットバスが商品化されている。

湯まわり設備メーカーのノーリツは、面倒な浴槽の洗浄からお湯張り・保温までを自動化した「おそうじ浴槽」を開発した。浴槽の底の洗浄ノズルからお湯と洗剤を噴射して、浴槽のすみずみまで洗い流す。家事で忙しい主婦は浴槽の掃除から解放される。

おそうじ浴槽を使うには、自動洗浄に対応したふろ給湯器が必要になる。ふろフタを閉めて「ふろ洗浄」スイッチを押すと、浴槽の排水栓が開き、排水から洗浄まで自動で完了する。

洗浄ノズルは、浴槽の隅々までお湯や洗剤が届くように吐水口形状を楕円形に設計。お湯と洗剤が汚れを浮かせて洗い落とす。自動排水栓と組み合わせれば、洗浄後に自動で浴槽の排水栓が閉まり、お湯張りを開始。適温でキープする。

タカラスタンダードのシステムバスは、震度6強相当の振動にも負けない強度と耐久性を誇る「耐震システムバス」。強さの秘密は、約1トンにもなるの浴槽の荷重を受ける独自のフレーム構造だ。

頑丈なフレーム構造が浴室全体をしっかり支えて、震度6相当の激しい振動を1分間加えても、土台が折れたり、曲がったりすることなく、抜群の安定性を発揮する。

同社が耐震システムバスの訴求を開始したのは05年以降。阪神・淡路大震災(95年)や新潟県中越地震(04年)で、同社システムバスに被害がなかったことに気付き、振動実験で耐震性を裏付けた。11年の東日本大震災でも、地震被害は報告されていない。

2014年05月22日付4面に掲載
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2018年12月25日 住宅産業新聞社 編集部

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