3年後にLED照明の構成比を7割まで高め、売上高300億円達成へ――。
照明専業メーカー大手のオーデリック(東京都杉並区、伊藤雅人社長)は1996年の株式上場後初となる3ヵ年(2012~14年度)の中期経営計画を公表した。省エネ・節電への関心の高まりやリフォーム市場の拡大など、住宅や照明を取り巻く事業環境の変化が加速するなか、(1)非住宅分野の強化(2)LED照明の売上比率拡大(3)グローバル展開に向けた体制構築――を中計の主要施策に位置付け、業績を再び成長軌道に乗せる。中期経営計画を取りまとめる田中豊経営企画ゼネラルマネージャーに具体的な戦略を聞いた。
―中期経営計画の策定・公表について
住宅用照明器具をメーンに事業を展開している当社は1996年の上場以来、新設住宅着工戸数の減少に引きずられるように、業績の低迷が続いていた。
しかし、2010年頃から、省エネ・節電ニーズを背景にLED照明が脚光を浴び、当社の業績も回復基調となった。また、今後の照明市場の動向がある程度見通せる状況になったため、具体的な施策と3年後の業績目標を掲げた中期経営計画を策定し、公表した。